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バイリンガル+サイエンティスト+組織人。多彩な顔を持つ人。
焦らないひと。
酒村の安全性にかかわる新しい仕組み作りは、合意形成が難しく、若い社員であれば尻込みしてしまうような側面もある仕事だ。だが、そんな仕事をやりこなす酒村だけに、こんな特長もある。「自分では焦っていても、“酒村さんって、焦らない人ね”とよく言われます(笑)。役員クラスの会議に同席しているときも、予想外のハプニングが起きているようなときも、平然として見えるみたいです。自分は焦っているんですけど、顔に出ないみたいで・・・。まだまだ若手ですけど、プレッシャーに負けずにやりたい。大切にしているのは、どんな仕事も楽しんでやること。あとは自分なりの味付けをすることだと思っています」。
まだまだ英語を磨きたい。
仕事で英語を使わない日はないという酒村。しかし、酒村自身はもっと英語力を磨きたいと考えている。「会社ではビジネス英語のクラスを受講しています。日常会話とビジネス英語には大きな違いがあるから、まだまだ勉強は欠かせません。講師はネイティブなのですが、先日コミュニケーションにはボディランゲージも重要だなと気づくことがありました。たとえば、挨拶するときの握手。私たちは、つい握手の手元を見てしまいますが、彼らからすると、お辞儀に見えてしまう。顔を上げアイコンタクトをとることが大切だと教わりました。こうしたちょっとしたコツがまだまだある。そういうことを一つひとつ知っていくのも楽しみのひとつです」。
ひとりではできない仕事。
酒村の所属する医薬安全性本部は、副作用情報の評価・管理を行い、医薬品の適正使用を支援するとともに、関連会社との間に適切なプロセスを構築するなどの取り組みを行う、スタッフ部門だ。この仕事は、研究、開発、営業など多くの部門とかかわるため、ある種の難しさがつきまとう。「私は、安全性にかかわる会議の事務局をはじめ、多くの案件に携わっていますが、社内やロシュ社の役員の方がかかわるほどの大プロジェクトが多く、周囲の動きを見極めた行動が求められます。その一方、受身にならず、自主的に課題を見つける力も求められますから、バランス感覚も重要なのでしょうね。自分一人ではなにも動かない。人と人をつなぐような仕事だと思っています」。
中心的な存在になってきたね
キャリアを積んだ先輩たちに囲まれて仕事をするのは、緊張感も高いが、自分の成長を見守られる喜びもあると酒村は微笑む。「印象的だったのは、ロシュ社とのミーティングのとき。これまでもロシュ社への出張やテレビ会議などに何度も参加してきましたが、はじめのうちは、なかなか思うように意見を発言できませんでした。ロシュ社相手の発言となると、物事を俯瞰する力を求められますから。けれど、最近はだいぶグループを代表した意見が出せるようになりまして。あるとき会議の後、ロシュ社の事業部トップの方から「リサもだいぶ中心的な存在になってきたね」と言われました。海の向こうから、私の成長を見守り喜んでくれていると思うと、とても温かい気持ちになりました」。
理系のバイリンガル。
小学4年から中学1年まで米国で育った酒村。「米国で子供時代を過ごしたとはいえ、語学は放っておくと錆ついてしまう。私なりに忘れない努力をしてきました。ラジオ講座を受講したり。忘れそうになると渡米して、友達に会いに行き何とか維持。大学3年のときは姉妹校に当たるカリフォルニアの大学に短期留学し、生物の勉強を兼ねて英語力を磨きました。英語と欧米の文化への理解、それと大学、大学院で学んだバイオの知識。これが今の私の大きな武器になっていると思います」。
安全性に着目する、新しさ。
酒村は、就職活動では業界を絞らず多彩な企業を研究したという。「理系の基礎と英語が武器になるところ。たとえば、製薬会社以外にも、食品メーカーや化学品メーカーなども視野に入れていました。製薬会社では、研究職や臨床開発を志望していましたが、なかでも中外製薬は、安全性や信頼性保証など、これからの時代に必要とされる分野に力を入れているのを知りました。得意な英語も生かせそうだし、何より面白そうだなと、素直に飛び込んだんです」。また、酒村は中外製薬の風土にも魅力を感じていた。「学生なりに企業研究して、『患者さんを第一に』とか『グローバルな仕事を』と一生懸命発言したことを受け止めてくれて。中外製薬は学生の意見を真摯に受け止める包容力がある、という印象を受けました」。



